コーチなしで泳ぎを改善する方法-1 =自分で自分の泳ぎを改善するには=
自分で自分の泳ぎを変えるためには
運動不足解消のために始めた水泳ですが、目的はすっかり「少ない体力でいかにして効率的に、スムーズに泳ぐか」ということの追求になっています。
フォームを改善する時の、一番大きな課題は、水中での自分の動きを把握して、それをコントロールすることだと思っています。
例えば、腕を広げた方がいいと思ったら、水中で腕を広げてみる。
この「頭で考えた動き」を、泳ぎの中で「実際にその通りやってみる」ことができると、フォームの改善はすごく速くできると思います。
逆にどれだけ的確なアドバイスをもらっても、その通り体が動かないのであれば、なかなか泳ぎは変わりません。
この「考えて、その通り体を動かす」ことはフォームを改善するための最低限の条件であり、また、最重要課題だといっても過言ではないかもしれません。
さて、ではこれがある程度できるとした上で、次にどのようにフォームを改善してゆけばいいのでしょうか?
専属コーチに手取り足取り教えてもらえればベストなのでしょうが、実際問題として、コーチ等から教えてもらえる機会というのは限られます。
コーチなしで効率的にきれいに泳げるようになるのでしょうか?
自分で考えて泳ぎを改善することができるのでしょうか?
可能だと思います。
少なくとも、水泳初心者が効率的できれいな泳ぎを、自分であれこれ改善して手に入れることは全然可能だと思います。
(全国大会で勝つために、0.5秒縮めたいとかはまた別のレベルの話でとして)
そこで、これまで自分がやってきたことを整理してみると次のようになります。
1-お手本を探す
2-お手本を理解する
3-理解した動きを実際にやってみる
4-上手く行かない理由を考える
2へ戻る---以下無限ループ
<解説>
コーチなしで泳ぎを改善するといっても、自分で新しい泳ぎや工夫を「編み出す」訳ではありません。
まずは「自分に合った」お手本を探します。
その上で、なぜそのお手本がきれいに泳げているのか?を「自分なりに理解」します。
その上で、それを実際の泳ぎの中でやってみます、つまり「自分の動きを意識的に変えて」みます。
まあ、だいたい一発で上手く行く訳はありませんので、「うまく行かなかった理由を考えて」みます。
すると、お手本の泳ぎに対する「自分の誤解」に気がつきます。
なので、お手本の泳ぎに対する理解を新たにし、それを実際にトライしてみます。
上手くいかないパターン
大事なのは「 」で書いた点だと思います。
その逆が、よく見かける”頑張ってるのになかなか上手くならない理由”だと言えるかもしれません。
・お手本にしている泳ぎ(=理想のイメージ)が自分に合っていない。
・お手本の泳ぎを、見た目の印象だけでぼんやりイメージして、きちんとメカニズムを理解できていない。
・お手本の通り体を動かしているつもりで、いつもの動きと全然変わっていない。
・上手く行かない理由を良く考えないまま、とにかく練習を繰り返している。
とくに自分が心がけているのは、
自分に合ったお手本をよーく理解し、なぜ自分が同じように泳げないのかを考えることです。
初心者レベルの問題を解決する方法はネット上にもいくらでもありますし、難易度もそこまで高くありません。
しかし、自分の問題点を見つける方法は、(仮に他人からアドバイスをもらう場合でも)最終的には自分で考えて・感じる以外にありません。
問題を解決する方法よりも、問題点を見つけることの方が実はすごく難しい点だと思います。しかし、またその難しさが、その問題を乗り越えた時の楽しさになっているのです。