Thinking Swim 素人スイマーの水泳思考録

競泳未経験者がwebで水泳を独学中に気づいたことを備忘録としてブログにまとめてます

ストリームライン-3 =前にのびる=

f:id:thinking_swim:20150806122522j:plain

2-体全体の伸び

前回の記事でストリームラインでは次の2点が大事なのではないかと書きました。

1-前後のバランス
2-体全体の伸び

 

「1-前後のバランス」の重要性については、前の記事に書きました。
自分の経験では、、この前後のバランスがきれいに取れていると、泳ぎがすごく楽でスムーズになるのが実感できました。

ではどうすれば前後バランスを良くすることができるのでしょうか?

実はすごく難しい問題で明確な答えはなかなかないと思いますが、私が心がけていることの1つが「2-体全体の伸び」という点です。

 

いい前後のバランスとは腰が沈まず水面に対してフラットなバランス(=体全体の水の抵抗が小さい姿勢)がキープできている状態のことです。
しかし、よほど意識してバランスを調整しない限り、普通はどうしても、腰が沈みがちになってしまいます。

なぜ後ろへ沈んでしまうのでしょうか?

まず、体にかかる力を整理してみます。

大まかに説明すると、密度が水より重いものは沈み、密度が水より軽いものは浮きます。人の体全体の密度は概ね水と同じくらいです。水と同じくらいということは、少しの差で浮きもするし沈みもするということです。

 

そこでもう少し詳しく体を見てみますと、筋肉は比較的密度が高く、大きな筋肉群は背筋〜大腿筋のあたりに集中しています。なので、人の重心はふつう腰のあたりになります。
つまり、腰まわりは水に対して沈みやすい、ということです。
それに対して、空気は圧倒的に軽いです。その空気を多く溜め込んでいる肺がある胸部分の密度は低くなり、浮きやすくなります。

なので、水の中でのびた場合に、胸付近で浮こうとし、腰付近で沈もうとします。
これが、腰が自然と落ちて、後傾したバランスになりやすいメカニズムです。

f:id:thinking_swim:20150806122912j:plain

 

後傾しないために

さてそれをどうするか?ということで、1つ心がけているのは、
胸と肩を全体的に前にのばす+頭を少し沈める
ということです。

つまり、全体の重心をなるべく前に持っていくようにしてバランスをとるということです。
まず自分の肩・胸・腰周りの関節可動域をよく確認してみることが大切です。
自分の体をイメージする時に先入観を捨てて、動く範囲をきちんと把握すると意外な発見があるかもしれません。

f:id:thinking_swim:20150806122959j:plain

次にストリームラインをとった時に、胸郭や肩をぐっと前に出して、あごを引き頭を少し沈め気味にしています。

f:id:thinking_swim:20150806123016j:plain


これはあくまで私個人の感覚的なことなのですが、そうすることで泳ぎの中で前に重心をかける感じがつかめたように思います。

普段あまり使わない肩甲骨や胸郭を意識して動かし、その可動域を自分でしっかり確認しておくのは泳ぎの中でもすごく大切になってくると思います。

f:id:thinking_swim:20150806123103j:plain