ストリームライン-4 =泳ぎの中での姿勢=
泳ぎの中でのストリームライン
これまでの記事でストリームラインの大切さについて書いてきました。
スムーズに泳ぐためにはこのストリームラインに対する理解と姿勢のコントロールが不可欠だと思います。
ところが、ともすればストリームラインは最初の壁を蹴ってスタートする際の”蹴伸び”の姿勢だと考えてしまいがちです。
もちろんそれも大事なのですが、このストリームラインの真価が発揮されるのは、泳ぎの中でのことだと感じています。
つまり、泳いでいる最中にこのストリームラインの姿勢を取れるかどうかが非常に大事になってきます。
以前の記事でも書きましたが、スタート/ターン時以外で泳いでいる時には両手を頭の後ろで組んで尖らせることはありません。
なので、泳ぎの中で意識するストリームラインとは主に
1-前後のバランス=後傾しないフラットな姿勢
2-体全体の伸び=肩と胸郭を目一杯前にのばした姿勢
の2点になります。
では、いつこの姿勢をとるのか?
背泳ぎを除けば、どの泳法で泳いだとしても、体重を前にかけてのびる瞬間があります。その
のびる瞬間=ストリームラインの瞬間
だと思います。
タイムを意識したピッチが早い泳ぎだと一瞬なのでしょうが、私はゆっくりしたテンポのリラックスした泳ぎを心がけていますので、この延びる時間は十分にあります。
キックしている瞬間やストロークの最中に自分の体のバランスを確認することはなかなか難しいですが、この延びている時間にはそれほど手足を動かしていませんので、意識を自分のバランスに向けることはそこまで難しくはありません。
(誤解のないようにいっておきますが、いいバランスで前にのびることがそこまで難しくない、と言いっているのではありません。十分に時間があればいいバランスで前にのびるているかどうかをチェックすることに意識を集中させることはそれほど難しくない、ということが言いたいのです。)
最初に大切なのは、いいバランスを取ることよりも、自分の姿勢がどうなっているかを感じ取ることができるかどうかです。
そこで、泳ぎの中でストリームラインを意識するには、のびる時間を長めに取って、自分のバランスを確認することが第一歩だと思いました。
いつもの泳ぎのなかで、最大限心がけているのは、どういう泳ぎをするかよりも、自分の体がどう動いているかです。
逆に、泳ぎ自体も前に延びる時間がしっかり取れるような泳ぎに調整してゆくことでよりスムーズな泳ぎに向けて前進できるように思いました。
具体的な姿勢は今後各泳ぎの記事で書けたらいいなと思ってます。