Thinking Swim 素人スイマーの水泳思考録

競泳未経験者がwebで水泳を独学中に気づいたことを備忘録としてブログにまとめてます

ストリームライン-8 = どこに力を入れるか =

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ストリームラインの陸上セルフチェック

ストリームラインの重要性について今までいくつか記事を書きました。
ここではそのストリームラインについて、陸上でできる姿勢の確認方法をまとめてみました。

 

やり方は簡単で、

壁に向かって背を向け、

かかと・お尻・背中・肩が壁に着くように立ってみる、

これだけです。(さらに余裕があれば手を上に上げて、その手も壁につけてみることで、さらに完成型に近づきます)

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こう聞くと簡単に思えますが、これが以外と難しいです。

 

まずこのストリームラインのポイントとしては、背中側がフラットに一直線になるような姿勢を作るという点になります。
この姿勢は、ここの記事でも書きましたが、水の抵抗を少なくするという点において、おそらく最も大切な”前後のバランス”を取るために必要不可欠な要素だと感じています。
つまり、腰が沈んで体全体で大きな抵抗を受けてしまったり、概ねフラットな姿勢だけど重心が後ろに乗っているせいで、だんだん後ろへ沈んでいく姿勢では、軽く掻いただけでスーッと進むようなスムーズな泳ぎはなかなかできません。推進効率がよく、スムーズな泳ぎのためには、この胸に重心を感じるきれいなストリームラインの姿勢が非常に大切です。

 

そこをふまえた上で、背中側をフラットにするのですが、
まず、かかとを壁につけます

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次にお尻を壁につけます、ここまでは特に問題ないと思います。

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難点はそこから、背中と肩を両方壁につけることです
 

上手くいかないパターン-1

1)肩をつけると、背骨が反ってしまい、背中がつかない

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上手くいかないパターン-2

2)背中をつけると膝が曲がり猫背になってしまい、肩がつかない

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これは、人間の体の構造上、ある程度当然の結果です。

では、どうするのか?

人それぞれいろいろやり方はあると思いますが、自分の場合は、

 

まず、かかととお尻をつけます。

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次に、骨盤が前傾しないように、極力水平にします。

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これで、膝が伸び、足の隙間もなくなり、お腹がへこんで背中もピッタリ壁に着きます。

この時には、腿の内側の筋肉と腹筋(主に下腹部から股関節にかけての筋肉)を使っているように思います。

 

次に、肩甲骨を広げ、肩を目一杯上に上げてから、そのままゆっくり肩を壁につけていきます。

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結果として、胸郭が大きく上に持ち上げられ、肋骨の下の部分が浮き出てくると思います。
この胸郭を上げる時に、息を大きく吸って止めた状態=横隔膜を使って上げている状態だと、息が吐けずに苦しくなりますw
このとき使っているのはおそらく背筋(背中〜肩にかけての筋肉です)で、そのままの状態でも呼吸ができます。

まとめ

このように、背中側でフラットな姿勢を取ろうとすると、自分の場合は
・内腿の筋肉に力を入れて、膝・足をまっすぐのばす
・骨盤を前傾させないように腹筋に力を入れてお腹をへこませる
・背筋を使って胸郭を目一杯上げ、肩を広げて壁につける
という具合に、体を使っています。

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この陸上での確認は、ストリームラインを取った時の感覚を確認するためのものです。
もう少し言うと、ストリームラインを取るとき、どこの筋肉にどのように力を入れているか?を確認する作業です。

大事な点は、どこに力を入れているかを確認して、それをプールで再現することです。
日常生活の中で時々確認して、水の中でその感覚を思い出すようにしています。

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