リラックスして泳ぐために =泳ぐ動作を減らす=
意識をリラックスさせる
前回の記事で水泳のフォームを変えてゆく前提条件として、考えて泳ぐことの大切さを挙げました。
ここで言う「考えて泳ぐ」とは
1. 自分をよく観察する
2. 理想のフォームとのズレをチェックし、意識的に手足の動きを変えてみる
3. 上手くいけば、感覚的に覚え込むまで何度も繰り返す
4. 上手くいかなければ、原因を考えて別の方法を試してみる
というサイクルのことです。
これを実践してゆく上で大事なのは、
手足よりも、意識をリラックスさせる
ということです。
水中で自分の体の動きを調整するためには、意識に余裕がなくてはなりません。
ただ、実際にはなかなかこれが上手くは行きません。
特に、一生懸命泳げば泳ぐほど、無我夢中になってしまい、自分の泳ぎをチェックする余裕がなくなってしまいます。
では、なぜがむしゃらに泳いでいる時は自分の泳ぎをチェックできないのでしょう?
それは、一般的に意識が集中してコントロールできるのは1カ所(せいぜい2カ所くらい)だからです。
だから、バタ足-ストローク-リカバリー-息継ぎ-・・・と意識がその従来のフォームの運動を連続してコントロールしてる間は、意識的に自分の動きを観ることに集中できる余裕がないのです。
では、どうするればいいのか?
私が出した結論としては、
余計な動き自体を極力しない
ということでした。
つまり、よりより理想的なフォームを獲得するためには、一度現状の従来型の動きをやめて、自分の動きをコントロールするために、意識をなるべくフリーの状態にしておくということです。
泳ぐ時に余計な動き=優先順位の低い動きを極力やらないようにする。
そして、余裕のできた意識で、自分の動きをよーく観察してみること。
それが、泳ぎを変えてゆく第一歩だと思いました。